ハンターカブ VS クロスカブ 乗り比べ      (それぞれ1年乗ってみて)

クロスカブに1年乗った後、ハンターカブCT125 に乗って1年。

この2台を改めて比較してみました。

前回の比較はこちら https://shira320.com/huntercub-impression/

CT125(JA65)とハンターカブ110(JA60)。久しぶりにクロスカブをレンタルして乗車しました。

諸元

それぞれのバイクの諸元はこちら。

HONDA HPより

足つきと安定性

シート高

 ハンターカブ 800mm
 クロスカブ 784mm

16mmの差は気にならない程度と前回は書きましたが、久々にクロスカブに乗ってみると、やはりクロスカブの方が足つきは良好でした。たかが16mm、されど16mm

ただハンターカブも身長170cmあれば、両足の母指球あたりは確実に着くので問題はないと思います。

改めて乗ってみるとクロスカブの方がやはり足つきは良かった。

取り回し

11kgの重量差は誤差の範囲か。

むしろ装備品による差の方が大きいかも。特にリアボックス装着の有無など。

重さより、低重心。そう思います。

ブレーキ性能

後輪もディスクブレーキのハンターカブの方が制動力は高いと思いますが、クロスカブに乗っていて制動力に不安を感じたことはありません。

リアブレーキはディスク、ABSなし。  ホンダHPより

走行性能

エンジン出力はハンターカブCT125(JA55)が 9.1馬力。対してクロスカブは8.0馬力。

1.1馬力の差は確かにあります。

ハンターカブはトルクフル。スタートから力強く加速しますが、高回転での伸びがイマイチ。
(高回転で詰まるというか。同じエンジンでもダックスの方が伸びが良い。)

対するクロスカブはトルク感こそ少ないものの、高回転まで軽快に吹け上がる感じ。

両車とも70km/h+αまでは難なく加速。巡航速度も70km/h程度 なら問題なく走れます。

大きく違いを感じるのは上りの坂道。

特に3速での粘りはハンターカブに軍配が上がります。

ギアの剛性

マニュアル操作は気持ち良く行いたいところ。

クロスカブはハンターカブに比べるとシフトペダルの剛性がイマイチ。
シフトミスをすることがあります。

ハンターカブの方が剛性は高く、カチッカチッとシフト操作が出来ます。

走行安定性

車格、タイヤサイズともほぼ同じサイズ。

サスペンションもテレスコピック式。

両車1年ずつ乗りましたが、顕著な差はなし。

車体振動もありますが、常用速度域では気になるレベルではありません。

燃費

実走してみて、

ハンターカブの平均燃費  58.7km/L。
クロスカブの平均燃費 68.7km/L。

同じ用途で一年乗るとこれほど差が出ました。

クロスカブはカタログ値以上の値。優秀です。

ハンターカブもツーリング時には65km/Lを超えますが市街地走行だと少し燃費が落ちます。

積載量

積載量に関してはハンターカブと前回書きましたが、あくまでノーマルの状態での話。

様々なオプションパーツを組み合わせると両者ともかなりの荷物の積載が可能です。

リアボックスを荷台の後ろに装着すると積載スペースが前方に確保できます(ハンターカブ)。

ツーリングには

山道を走るにはトルクのあるハンターカブのほうがシフトチェンジの頻度が少ない分、ストレスは少ない。

ただ長距離走行になるとシートの硬いハンターカブのほうが腰に疲れが出やすい。

燃費はクロスカブのほうが良いが、タンク容量が1.2L多いハンターカブのほうが安心できる。

カタログデータで比較すると一回の給油で約60kmハンターカブの方が長く走れる計算。

実際日帰りツーリングでクロスカブの場合、一回は道中で給油していたのに対し、ハンターカブはほとんど無給油でいけてました。

一長一短ありますが、どちらのバイクもツーリングには適しているというのが結論。

一日中バイクを乗り回しても、1,000円もかからないなんて凄いですよね、原付2種。

排気量マウントはあるのか

これについてははっきりあると言えるでしょう。

というかマウントされるというより、排気量15ccの差を過大に気にする自分がいるといった感じ。

実用領域での走行に遜色は無いにもかかわらず、110cc、125ccのわずか15ccの差にこだわってしまう。

これを始めるとキリがない。行き着くところは大型バイクか。

久しぶりにクロスカブをレンタルしてみて思った事は、15ccの差なんてこだわるポイントでは無かったということ。

原付2種というカテゴリーの中ではこの排気量の差は気にしなくていいと思います。

まとめ

見た目はカブらしさが残るクロスカブに対して、カブをあまり意識しない風貌のハンターカブ。

またがってみると、ハンターカブはハンドル幅も広く、オフロードバイク感がある。
一方のクロスカブはやや狭めのハンドル、カブとオフ車の中間って感じ。

メーター類はハンターカブのほうがスポーティーなのに対し、クロスカブはシフトインジケーターも装備されて実用性重視。

メーターの視認性はクロスカブのほうが目線の移動が少なく良好。

走りはハンターカブはトルクフル、クロスカブは軽快。

足つきはクロスカブに軍配。

取り回しは両車遜色なし。

ハンターカブのメーター。
クロスカブのメーター。シフトインジケーター装備。



クロスカブ、ハンターカブCT125 ともに1年間乗ってみた感想。

それは、

優劣つけ難し

実際ハンターカブに乗っている今でも、クロスカブへの未練は少なからずあり、街ですれ違うと目を奪われあちこち舐め回すように見てしまいます。

もし2台持ちが可能だったら決して手放していなかったでしょう。

どちらにするか迷ったら、最終的にはやはりデザインが決め手かも。

無骨なハンターカブか、曲線が優美なクロスカブ。

ドライバーが乗車した姿まで想像してみてください。

人馬一体となったそのイメージがしっくりきた方を相棒に選んだらいかがでしょうか。


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