この本は筋トレが世の中のほとんどの問題を解決すると信じ、書籍やSNSなどで発信を続けているTeststeron氏の著です。
筆者は高校時代110kgの肥満児でしたが、留学先のアメリカで筋トレと出会い、人生が180°変わった経験を持ちます。
40kg近いダイエットに成功したのみならず、心身の健康や、目標達成力、闘争心、自尊心といった生きていく上で大事な力が筋肉とともに体に備わったと述べています。
彼の処女作である”筋トレが最強のソリューションである。マッチョ社長が教える究極の悩み解決法” は累計13万部を超えるベストセラーとなり、「筋トレを始めたら人生が本当に変わった」等の声が次々に届き、筋トレが人生を変えるという確信がより強くなったそうです。
本作では「なぜ、筋トレをすべきなのか」を科学的エビデンスを用い、理論的な説明を行うとともに、「筋トレに取り組むことによって実際に人生を切り開いた」人たちの実話に基づいた話を漫画という形で挿入するなど、分かりやすく紹介しています。
内容には触れられませんが、どのような分野で効果を発揮しているか項目だけ紹介しますと
・死にたくなったら筋トレ
・筋トレは最強のアンチエイジング
・モテたかったら筋トレ
・仕事ができる人はなぜ筋トレ
・ダイエットこそ筋トレ
・長生きしたけりゃ筋トレ
・筋トレに関する誤解と偏見
・自信がない人は筋トレ
項目によっては「なぜそれが筋トレで解決?」って思うものもありますが、スポーツ科学者”早稲田大学大学院博士課程” 久保孝史氏の科学的根拠に基づく解説で分かりやすく説明してくれています。
また、ふふっと笑いを誘うユーモアあふれるものから、なるほどと納得したり、へーって感心する深い話などTeststeron氏の筋トレにまつわる格言がコラム風に散りばめられています。
中でも
「やらない理由を探すよりどうやるかを考える。やる一択。前進あるのみ。」
には、今の自分の心境に妙に合致し、共感というより背中を押された気がします。
また筋肉に関する迷信(体が硬くなる、怪我をしやすくなる、背が伸びなくなるなど)についても科学的エビデンスをもとに、その真偽を教えてくれています。
この本を読んで印象的だったのは、筋トレが肉体的側面のみならず、メンタルヘルスの観点でも有効な解決策になり得るということ。自分が好きになれない、自信がなくて挑戦できない、常にネガティブになってしまう。こういった問題は筋トレが有効な解決策であると筆者は断言しているところです。
まだ始めたばかりですが、筋トレは継続するのに充分なほどトレーニング効果が期待できること、そしてその裏付けをいただきました。今まで以上に高いモチベーションを持って筋トレに励めそうですし、もし停滞することがあったら、もう一度読み直してみようと思える価値ある一冊です。
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