クロスカブ乗りが、ダックス125に1日乗って160km走ってみた感想です。
諸元比較
それぞれのバイクの諸元はこちら。
全長はクロスカブが175mm大きく、全高でも90mm高いのに、重量は同じ107kg。
オフロードテイストのクロスカブの方が最低地上高が17mmも低い。
エンジンはクロスカブは110cc、ダックスは125cc、15ccの差がある。
足つきと安定性
まずはまたがったときの印象から。
足つきに関して、シート高はダックス 775mm、対するクロスカブ 784mm。
わずか9mmの差なのにダックスの方が断然足つきはいいです。
シート形状、クッション性のせいなのか。
静止時、取り回し時の安定感に関してもダックスに軍配が上がります。
ダックスはもともと低重心。
一方、自分のクロスカブは荷台後方にリアボックスがあるため、重心が高く若干安定性に欠けている。
この差がでたのか、ダックスの方が俄然安定感、安心感があります。
渋滞時の低速ストップアンドゴーでは、乗り易さの違いがはっきりとでました。
乗車姿勢は同じか
ダックス、クロスカブともにアップハンドル。
どちらも上体を起こした、いわゆるカブっぽい乗車姿勢になります。
ダックスの方が縦長シート(タンデムシート)なので、ドライバーはより好みのポジションを取ることができます。
見た目は小さくても窮屈さは無く、身長の高い人まで無理なく乗れそうです。
一日で160km走りましたが、お尻も腰も痛みなく走ることができました。
取り回しはダックス125に軍配
共に107kgの重量なのに小さく低重心のダックスの方が取り回しは良好。
前述のようにクロスカブに関してはリアボックスがここでも影響しています。
一度リアボックスを外して取り回してみるか。
ブレーキ性能は安心感に
クロスカブは前輪ディスクブレーキ、後輪ドラムブレーキ。
ダックスは前後輪ともディスクブレーキ。
実際クロスカブで制動時にヒヤッとしたことはないけど、後輪ディスクブレーキの効きには感心。
これはポイント高いかも。
走行性能 わずか15ccの差なんだけど
エンジン出力がダックスが 9.4馬力に対してクロスカブは8.0馬力。
125ccと110ccエンジンのわずか15ccの差は侮れません。
ダックスはトルクフルでスタートから常用速度域まで快適に加速します。
爆発的な加速ではないけど、余裕を持って60km /hに達する感じ。
ここは正直悔しいところですが、かといってクロスカブの加速性能に不満かと言われればそうではなく、あくまで比較した場合の話です。
ギア比とギアの剛性 一速のカバー範囲が広い
今回一番差を感じたのは一速の使い易さ。
クロスカブの一速のギア比が3.1なのに対して、ダックスの一速のギア比は2.5。
クロスカブは一速でスピードは伸びないし、エンブレが効きすぎ扱いにくいのに、ダックスは一速のカバー範囲が広く、エンジンブレーキも適度なので渋滞時の低速走行がとても楽に感じます。
あとシフトペダルの剛性がいいのか、ギアチェンジがカチッカチッと気持ちよく切り替えることができました。
このポイントが本当に羨ましかった点かな。
走行安定性 12インチタイヤって
ダックス125の12インチタイヤは小回りが効くし、安定性はあるんだけど、舗装のはげたような凹凸の路面では、タイヤが跳ねるような挙動を見せることがありました。
もちろん危険を感じるレベルではありません。許容範囲内です。
法定速度+α程度では車体振動もほとんどなく、快適なクルージングが味わえます。
燃費はいい ただタンク容量が…
ダックスで1日走った時の燃費が 69.6km/L。
クロスカブの平均燃費は 68.7km/L。
125ccのダックスの方が燃費がいい!
まあ同じ条件で走っていないのではっきりとは言えませんが125ccの燃費、侮れません。
ただタンク容量が
ダックス 3.8L
クロスカブ 4.1L
と 0.3Lの差があるので、長距離走行ではクロスカブに軍配が上がります。
積載量 どこに積むか
ダックス125のウィークポイントは荷物の積載。
今回はシート後部にヘンリービギンズの防水バッグ(30L)をくくり付けて対応しましたが、フックをかけるところが少なく、安定感がありません。
ツーリングに使用するならキャリーを後付けして対応するのがベターでしょう。
まとめ
クロスカブ乗りがダックス125に乗ってみた感想。
良い点
・足つきと取り回し。
・エンジンがトルクフルで余裕がある。
・一速が使いやすい。
・シフトチェンジがスムーズ。
・燃費が良い。
気になる点
・タンク容量。
・荷物の積載。
以上です。
ダックス、ほんと良くできたバイクです。
独特なスタイルで、愛嬌を振りまきながらキビキビ走るスプリンターって感じ。
街中からツーリングまで幅広い用途に対応できる楽しいバイクだと思います。
このスタイルが気に入れば最高のパートナーとなり得る1台です。
コメント